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霧の聖マリ


書誌

シリーズ
黄いろい場所からの挿話 III
所収
『霧の聖マリ』中央公論社, 1975
『霧の聖マリ』中央公論社(中公文庫), 1992
初出
『海』6巻5号(1974年5月号)

設定

舞台
フランス・ブルターニュ地方のフォントナーユの城館
アイテム
黄色いはりえにしだの枝
時代
執筆時:1963年ごろの早春
→菫VIで、1959年ごろに変更

人物

私(私3)
日本人。
エマニュエル
私3の恋人。フォントナーユ家の娘。パリで大学に通っている。
ソフィー
エマニュエルの叔母。20代終わりごろ、愛した男を射殺して自殺。
スペインから逃れて来、行き倒れているところをソフィーに助けられ、愛し合うようになる。
スペインから来た男を訪ねてくる。

考察

本挿話の年代

首都を出るときは復活祭らしい明るい暖かな天気でとあるので、季節は春であるが、本文中に年代を知る手がかりはない。

菫Vに、私がフォントナーユの城館を最初に訪れたのはエマニュエルと知り合って間もなくの頃でとの記述がある。黄Iの考察で考えたように、私3がエマニュエルと知り合ったのが黄Iの少し後だとすると、本挿話は翌年の春、1963年ころを想定して書かれたと考えられる。仮に1963年だとすると、復活祭は4月14日になる。

のちに、菫VIIで、本挿話での出来事をすでにあれから六年が過ぎていると書いている。菫VIIは1966年ころの設定であるので、ここで本挿話の年代が1959年ごろに変更されたと考えられる。1959年であれば、復活祭は3月29日である。


更新:2013.03