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坂の下の家


書誌

シリーズ
赤い場所からの挿話 IV
所収
『霧の聖マリ』中央公論社, 1975
『霧の聖マリ』中央公論社(中公文庫), 1992
初出
『海』6巻8号(1974年8月号)

設定

舞台
東京(本郷付近?)
アイテム
仁木の家の赤いポンポンダリアの花
時代
執筆時:私2が小学6年生の夏の終わり~晩秋
→ 橙XIVで、私2が小学5年生の夏の終わり~晩秋に変更

人物

私2
本文中では「私」。父の海外出張中に母が入院し、母の弟の板倉順吉、次いで仁木のもとに預けられる。
私1
本文中では「父」。外国滞在が延長になった。
転地療法が長引いている。
仁木
本文中では「叔父」。母の弟。小説家。
板倉順吉
母の弟。医師。この挿話では北海道の叔父と書かれ、名前は出ない。
英二の母
母の妹。高台に住む。
良子
本文中では「年長の従姉」。その年専門学校の英文科を出たばかり。
中西さん
叔父の家の近くの製本屋で働いている。
**ちゃん
製本屋に住み込みで働いている娘。私2より2~3歳年上。
白蓮女史
仁木の近所に住んでいる女の人。
米田さん
仁木の小説家仲間。

考察

年代

冒頭の残暑がじりじりと道を焦がしていたから、エピソードの始まりは夏の終わりであることが分かるが、「北海道の叔父さまは夏いっぱいあなたを見るって仰有ったはずなのにね」の台詞から、その夏は赤IIIと同じ夏であり、私2が小学6年生の挿話として書かれたと考えられる。

後に、橙XIV が書かれた時点で、私2が英二宅に預けられたのがぼくは小学校五年だったと変更されている。


更新:2012.12