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聖堂まで


書誌

シリーズ
藍いろの場所からの挿話 VIII
所収
『国境の白い山』中央公論社, 1984
『椎の木のほとり』中央公論社(中公文庫), 1993
初出
『海』15巻3号(1983年3月号)

設定

舞台
スペイン・アラゴン地方またはその周辺の村
アイテム
アドルフォが的にしている藍色のドラム缶
時代
1937年または1938年の4月

人物

カルロタ
村の若い女。内戦を避けて疎開するとき、神父に頼まれた聖母像を忘れる。
ソフィア
カルロタの娘。まだ幼い。
マルティン(マルティン・コップ)
政府軍兵士。ドイツ人。
アドルフォ
政府軍兵士。狙撃銃を開発している。
エンリケ
反乱軍兵士。斥候として村へ行く。
アウグスト
反乱軍兵士。斥候として村へ行く。
エンリケの兄
工場労働者になり、組合運動に参加する。

考察

本挿話の年代

季節は四月の終りでより、季節は4月である。スペイン内戦中の5月は、1937年と1938年の2回しかない。そのいずれであるかは、手がかりがなく分からない。

本挿話の場所

カルロタが忘れた黒い聖母像について、村の聖堂ヘアラゴン地方の村々からも人が集るとあるが、地域に関する手がかりはこれだけしかない。記述から、アラゴン地方またはその近辺の、黒い聖母像を安置した聖堂がある小さな村であることが分かるが、具体的にどこを想定しているのかは分からなかった。あるいは実在のモデルとなる場所が存在しない可能性もある。


更新:2013.02