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天国へのぼる梯子


書誌

シリーズ
青い場所からの挿話 VII
所収
『国境の白い山』中央公論社, 1984
『国境の白い山』中央公論社(中公文庫), 1992
初出
『海』14巻11号(1982年11月号)

設定

舞台
ニューヨーク
アイテム
マリオの青いズボン
時代
私2が旧制中学在学中・1924年~1928年

人物

私1
本文中では「私」「ぼく」。私2の父親。
真岡貞三
共産主義者。ニューヨークで大学講師をしている。
ジム
黒人の老人。
ウィリー
売れない小説家。弁護士事務所の書記をしながら小説を書いている。
ウィリー・カーペンター
ウィリーの故郷ではちょっと知られた作家。高校教師が本職。
マリオ
私1の近所に住むイタリア系移民の子。5歳になったばかり。
ディディ
マリオの母。イタリア系移民。
ジョヴァンニ・ポリーニ
ディディの夫。イタリア系移民。

考察

時代

先行する青VI・後に書かれる青XIIともに青XIIでの年代設定に依っているので、本挿話も同様に青XIIでの年代設定に従うと考えられる。

本文中に真岡貞三の紹介で図書館の職を得、シアトルからニューヨークへ移ることが描かれる。そのため、いずれもシアトルが舞台である青い場所からの挿話I~VIよりも後の出来事である。特に青VI以降であるから、年代の上限は私2が旧制中学1年以降、1924年以降である。

年代の下限について考えてみる。青IXでは、私1はすでに図書館勤めているので、本挿話よりも後の話になる。文中にお前が郊外に家を建て、学生下宿のようなことをするというのもあれももう高等学校だそうだねの記述があるので、私2が旧制高校に入り、が下宿屋を始めるる前後、1927~1928年のことになる。

以上より、本挿話の年代は私2が旧制中学在学中、1924~1928年のいずれかとなる。


更新:2013.01