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ワシントン街517


書誌

シリーズ
青い場所からの挿話 IV
所収
『国境の白い山』中央公論社, 1984
『国境の白い山』中央公論社(中公文庫), 1992
初出
『海』14巻3号(1982年3月号)

設定

舞台
シアトル
アイテム
私1が住んでいるアパートの青いドア・江田清一が住んでいたアパートの青いドア・ワシントン街517番地の青いドア
時代
私2が旧制中学4年の年・私1がアメリカに渡って6年目
執筆時:1936年~1937年 → 青XIIで1924年に変更

人物

私1
本文中では「ぼく」。私2の父親。
私2の
本文中では「家内」。私1の妻。
私2
本文中では「息子」。私1の子。
私1の友人。手紙の受取人。
江田清一
本文中では「江田君」・「私」。密入国して、アメリカで働いている。
江田篠
本文中では「妹」。江田清一の妹。
ジョー(ジョー・ホワイト)
鉛管工。
中畑
江田清一が乗った船の機関員。江田にワシントン街517を教える。
柴田亀吉
江田を拾って農場で雇う。シアトルの安藤を紹介する。
伊久
柴田の妻。和歌山出身。
安藤
シアトルの日本人会の顔役。
東野
明治時代に渡米して、ニューヨークで雑貨商を営む。
南部修治
社会主義者。日本で拘束されている。名前のみ登場。

考察

時代

■論が不十分なことに気づきました。近いうちに改訂します。■

アメリカ出張の期間を延長した揚句、勝手に役所に辞表を出したより、私1が役所を辞めた後であることが分かる。赤XIIIから、私1が役所を辞めたのは私2が旧制中学4年生のときであると考えられる。それは、赤I・IIでの年代設定によれば1935~1937年にあたり、橙XIIでの年代設定によれば1930~1933年にあたる。

一方、今イベリア半島に火の手をあげて燃えているあの激しい内戦民衆が支持する革命政府軍の旗色が悪いより、スペイン内戦中(1936.7~1939.4)でなければならない。そのため、本挿話は赤I・IIでの年代設定に基づいており、1936年~1937年を想定して書かれたと考えられる。

青IIと同様、なぜ本挿話執筆時点で最新の年代設定である橙XIIでの年代設定によらず、6年以上前に設定した赤I・IIでの年代設定を使ったのか、よく分からない。

後に青XIIでの年代設定により、私2と暦年代の対応が変更された結果、本挿話は1924年の出来事になる。


更新:2013.01