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舷灯の下で


書誌

シリーズ
青い場所からの挿話 I
所収
『雨期の終り』中央公論社, 1982
『国境の白い山』中央公論社(中公文庫), 1992
初出
『海』12巻4号(1980年4月号)

設定

舞台
横浜~シアトルの船中
アイテム
舷灯の青い光
時代
横浜を出て4日目・私2が小学4年生の冬
執筆時:1932年 → 青XIIで1921年に変更

人物

私1
本文中では「私」。私2の父親。
私2の
本文中では「お前」。私1の妻。
桜田房之助
桜田家当主。私の遠縁。
高村
同じ船に乗り合わせた青年。宮辺精次の従弟。
駒子
以前、私1の近所にひとりで住んでいた娘。
宮辺半蔵
宮辺精次の父。
宮辺精次の母。
宮辺精次
私1の家に出入りしていた若い大工。
棟梁
宮辺精次の棟梁で、子供の頃に引きとって育てる。駒子の店の並びに住む。
お内儀さん
棟梁の妻。里子の母。
里子
棟梁の娘。宮辺精次よりも2つ年少。
修道院の賄係の女
宮辺精次にキリスト教を教える。

考察

時代

本文冒頭に、横浜を出てからもう三夜を経過した。とあるので、本挿話の年は、私1が渡米した年である。

私1の渡米年については記述がかなり混乱している。赤III赤IVで、私1が短期の外国出張→私2のの入院→私2が親類に預けられる、という流れが示されているので、私2が親類に預けられる少し前、と考えて差し支えないであろう。また、本挿話の直前に書かれた橙XIV中には、私2が小学5年生のときに良子の家に預けられたと書かれている。本挿話に続く青IIでは、季節はまだようやく冬が終ろうとするばかりとある。これらから、本挿話は私2が小学4年生の冬のできごとと考えられる。

私1の渡米年については、考察→私1の渡米年参照。


更新:2012.12