本棚>ある生涯の七つの場所ノート>はじめに

凡例


挿話名

煩雑を避けるため、各短編は挿話のシリーズ名で記述した。例えば「雪の前 雪のあと―赤い場所からの挿話 I」は、考察などの文中では 赤01 のように記述した。


アイテム

単行本版のあとがきに、挿話の一つ一つは、それらの色を象徴的に帯びた背景ないし小道具が使用されております。たとえば「赤い場所からの挿話」では「赤い花」「赤い襷」「赤い財布」「赤いネオン」「赤いドロップス」といったふうに。とあるように、それぞれの挿話にはシリーズの色をもった特別なものが出てくる。これを、本サイトでは「アイテム」と呼んでいる。これには、緑の麦の穂波 や、機関車の気罐の橙色の火 など、アイテムとは呼びにくいものも含まれるが、他によい呼称が見つからなかった。


人物名

まえがきに書いたように、この連作短編が書き始められたときには、主人公は一人の構想だった。それが、後に3人(エピローグも入れると4人)に増え、しかもすべて一人称の「私」で語られる(エピローグのみ「ぼく」)。この3人の「私」を区別するため、
青い場所からの挿話の主人公を「私1」、
私1の子供で 赤い場所・橙いろの場所からの挿話の主人公を「私2」、
私2の子供で 黄いろい場所・緑いろの場所・菫いろの場所からの挿話の主人公を「私3」とした。

このうち、私2と私3は、もとは一人の人物として執筆が始められたが、後に父と子に分けられたと考えられる。分けられる前の私を、「原私(げんわたし)」と呼ぶことにする。

登場人物名は、各短編での呼称にかかわらず統一した。例えば板倉順吉叔父北海道の叔父医者の叔父順吉叔父など、さまざまな書き方がされるが、本サイトでは板倉順吉で統一した。


引用

底本からの引用はこのような表示で表した。

引用部分にマウスカーソルを置くと、引用元の「巻.ページ.行」が表示される。例えば「文1.83.17/単1.50.2」ならば、文庫版第1巻83ページ17行目からの引用で、単行本版ならば第1巻50ページ2行目にあたることを示す。

引用が複数ページ・複数行にわたる場合には「1.154.7-155.3」「1.154.7-10」のように示した。前者は第1巻154ページ7行目から155ページ3行目までの引用を、後者は第1巻154ページ7行目から同じページの10行目までの引用を表している。

引用元書籍については底本を参照。


考察

底本に直接記述はされていないが、記述をもとにした私の考察はこのような表現で表した。

例えば「旧制高校1年の休暇中(1938~1940年ころ)」は、旧制高校1年の休暇中の出来事であることは本文に書かれているが、それが1938~1940年ころであるのは私の考察であることを示している。


更新:2012.10